他人のパン見てわがパン直せ

少ない休みを有効に使うのには、他店のパン屋さんを見に行くのが手っ取り早い。見て自分の感性を磨くのって素敵なこと。ちょくちょくパン職人さんがお店に来てはチラチラ仕事風景を見ていきます。その度に手本になるような仕事をしなければと身が引き締まります。
先日某百貨店の地下をスタッフで散策。いわゆる課外授業みたいなもんです。そこで見つけたフランスのパン屋さん。名前は出しませんがオーナーは泣く子も黙る料理界の重鎮です。入るや否やスタッフ一同持ったトレーを戻しに行くくらい酷い惨状でした。閉店2時間くらい前に行ったのですがパン屑が散乱、商品つぶれていても堂々と販売、店員の愛想ない態度、そして極めつけはそのビルの地下全体が下水の匂いが充満していて・・・スタッフ一同悲しい思いをして帰って来ました。肝心のパンの味は・・・誰も買う気が失せて確認はしていませんが、この商売は食べてもらって良さを知ってもらわなければならないのにそれすらできていない。本当に泣けてきました。改めて自分たちはそう思わせないように一所懸命努力し、ヒンメルの意識の高さを示して他のパン職人の鏡となるよう精進して、パン職人の意識向上に努めようと感じた日でした。
しかしその料理界の重鎮は、東洋の小国での惨状を知っているのだろうか?