あんなこと言われたな〜

ヒンメルをオープンする時の話し。


今ちょっとしたプロジェクトを進めています。ヒンメルをオープンした2008年ごろはこのプロジェクトとは比較にはならないくらいドキドキ感に包まれていました。お金を借り業者と契約し・・・とにかくプラスになるのかマイナスになるのか分からない毎日でした。文字通りの必死さ。今思えば若かったなと。ある意味大人目線で過去の自分と対峙できますね。


その時の私は店舗デザインや設計や施工会社を、全くのゼロから探したわけで、これは正直賭けでしたね。過去のデザイン実績などを十分に調べる余裕もないわけですから。ましてやギャンブルをやっても勝ったためしがない私が、この賭けに勝てる確率は低かったかもしれません。
そんな時友人のKさんから一人の店舗デザイナーYさんを紹介されました。Y氏はいろんな店舗デザインを手がけ、青山界隈に事務所を持っている方でした。アポイントを取り恐る恐る初顔合わせ。実は初対面から思っていたんですよ、この人とはうまくいかないだろうと。なぜなら最初から私に「予算は?」と聞いてきた。「予算」と聞かれても正直何もわからないで行った私も悪い。しかし初対面、挨拶あとの一発が「予算は?」だったのです。
そのあとはいろいろ話しましたが、やはり会話の中でズレが生じたまま別れるかたちになりました。Y氏はテナントを見てくれる。私はもうちょっと勉強しなさいみたいな宿題を出され(笑)


そして後日、私なりに予算と照らし合わせ、やはりお断りすることにしました。
電話でそのお話をしたところ、烈火の如く怒りだし
「わざわざ大岡山まで行ったんだぞ!」(そりゃ仕事でしょ?)
「金長さんは絶対失敗する!」
ここまで言われる筋合いもないので私もかなり言い返しましたが、最後は「プチッ」と電話を切られました。小雨が降る代官山のある坂で、悔しく悲しい気持ちになったが、でもこの言葉をそっくり返してやりたい!そう思い続けた7年。あの時よりは少しは勉強し成長したかな。


プロジェクト内容はまだ話せませんが、ヒンメルにとって素晴らしい未来が待っていることを信じ頑張ろうと思いました。私は失敗するかもしれないが負けないよ!